「話す」は三文の徳
12月のスタートですね。今年どんな一年だったかを振り返り、来年はどんな年にしたいかなど、目標を立てたくなる月でもあります。それにしても、一年が過ぎるのは早い!😲
今年はとにかくリアルに人と会って、お話する機会が多かったです。研修はもちろんのこと、打ち合わせや商談なども、オンライン以上にオフラインが主流でした。そんな中「話す」というと、誰かに何かを伝えることだと思いがちですが、じつは自分にとってもオトクなことがたくさんあったので、厳選して3つほどシェアします。ご参考までに最後まで読んでいただけると嬉しいです♪
【オトクな3選】
- 本音に気づく
- 思考を整理できる
- 相手のチカラを借りる
本音に気づく
友人や仕事仲間と話をしていて、きちんと自分のことを話せたなあと思えるのは意外に少ないのではないでしょうか?
みんな「この前こんなお店に行ってさ」とか「仕事でこんなことがあってさ」など、日常であったことや起こったことをなんとなく話すものですよね。そこから会話が弾むと、「仕事で会った人に、こんないいこと聞いて、仕事と生活のバランスについて、ハッとさせられてね」とか「この前読んだ本に、こんなことが書いてあって、思わずこれから先のことを考えさせられたわ」など、内容が深まってくると、「私はこう思った」「私の場合はこんな感じ」と、自分のことを話しはじめます。
いろいろな話をしながら、私たちは経験したこと、考えたことを整理し、「あの経験はこういうことだったんだ」と自分で発見しながら、それを言語化して、他人に伝えているんですよね。つまり、
\「話す」と「わかる」が同時進行で進んでいるということ /
誰とでも深い話をするわけでもないし、いつも濃い話をしようとすると疲れちゃいます。(笑)
でも、話し終えて、「私ったらそう考えていたんだ!」と、自分の本音を見つけたとき、「ああ、あの人と話して良かったなあ」と満足感を味わうことができます。それは、伝えるため以上に大事なことで、
\ 自分が自分のことを「わかる」というオトクな作業でもある /
ということなのです。
思考を整理できる
「話す」ことは、言語化するということです。つまり、「思い」に「言葉」を乗せるということ。そして対話には、話す相手がいるということです。一人だけで自分の中に眠っているものを掘り出すのは、なかなか難しいものですよね。そんなとき、壁打ちの「壁」になってくれる相手がいるだけで、打ったボールがはね返ってくるようになります。そのとき、重要な役割になるのが話し相手の「相槌」を打つことです。相手の問いに答えたり、悩みに対してアドバイスするより前に、「それで?」と言葉を挟んで話を進め、「ふ~ん」「それから?」「へ~」という相槌は、一見何も語っていないようで、大きなチカラを秘めています。
つまり、相手がいて話に耳を傾けてくれ、相槌を打ってくれることで、話しながら自然に自分の中でこんがらがっていたあれやこれやが片付いて整理され、
\「あっ、そうか!」と気がつくわけです/
それこそが「話す」ことのオトクな収穫です。
相手のチカラを借りる
相槌から少し踏み込んで、相手が意見を言ったり、感想を伝えてくれることもあります。自分ではない他人の話を聞くということは、「違い」を知るということです。たとえ「そうそう、そうだよね」と共感してくれる場合でも、その言葉は、自分ではない他人の経験から発せられているんですよね。だから、「ああ、そういうふうに感じるのか」と、相手の言葉から知るのは、「違い」です。身の回りのささいなことに、別の理解があることを知る…。それは、自分の持っている思考に、裏側から光を当てることでもあるんですよね。話すことのすばらしさは、誰かのチカラを借りるということです。一人ではできないことが、話し相手がいることでできるようになります。だからこそ、話をするとき、そのチカラをオトクに活用する手はありませんよね。
一年の疲れが出やすい師走です、ご自愛の上お過ごしくださいませ。
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