教育で注目される『メタ認知』の育み方
昨今、新入社員含め若年層のビジネススキルには、目を見張るものがありますね。うっかりしたら、中高年の管理職層を上回るはハイスペックな社員も多数いるのではないでしょうか。
今回は、今どきの社員育成に取り入れたい要素についてお話します。最後まで読んでいただき、気づきのきっかけになれば幸いです。
【目次】
- メタ認知とは?
- 「認知」と「メタ認知」の違い
- 育成に取り入れたい要素
- まとめ
・メタ認知とは?
そもそも「メタ認知」とはなんぞや?と、モヤモヤしている方にズバッ!と申し上げると、
\ 自分を客観視する力 /
のことです。
能力の低い人ほど自分を過大評価し、優秀な人ほど謙虚になる。心理学では「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれ、勉学で言えば成績下位者ほど平均以上と答え、上位者ほど平均程度と答える実験結果もある。
つまり、能力値が高い人ほど各箇所の欠点を認識出来ている一方、能力値が低い人ほど自己の多くの欠点を見落として認識出来ていないということです。
『メタ認知能力』って、そういうこと !
出典:フリー百科事典『ウィキペディア』(Wikipedia)
ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか 英: Dunning–Kruger effect)とは、ある特定の分野において能力の限られた人が、自分の能力を過大評価してしまうという認知バイアスのことである。
・「認知」と「メタ認知」の違い
では、「認知とどんな違いがあるの?」と思ったそこのあなたへ。
たとえば、以下の二人の営業マンの例で考えてみましょう。
Aさん:「今月は営業頑張った!」
Bさん:「業績は良かったけど、もっと効率のいい方法はないかな?」
すでに上記を理解したあなたは、この二人のどちらが「メタ認知」なのか、おわかりだと思います。そうです、
Aさん:「今月は営業頑張った!」
⇒『認知』
Bさん:「業績は良かったけど、もっと効率のいい方法はないかな?」
⇒『メタ認知』
ということです。
成長って、「できることが増える」だけじゃなく、「できていないことを受け入れられる」
のも、必要不可欠な能力なのです。だからこそ、
\ 皆んなに穴があるから、認識すれば成長幅が無限大!/
だと思うんですよ(^^)
・育成に取り入れたい要素
そんないい事づくしの「メタ認知能力」を、社員教育に取り入れないのはもったいないです。何故ならば、主体的に仕事に向き合う態度が身に付き、業務効率化や成績アップにつながると言われているからです。
社員が成長する過程において、さまざまな失敗や成功をくり返し、知識とスキル、場数と勇気が身に付いていきます。
その中で「メタ認知能力」を駆使できれば成功や失敗に一喜一憂するだけでなく、ドコの点が反省でドコに影響したのかや経緯を分析し業務フローを見返す事が出来れば、次のステップに活かすことができるはずです。
ただ「木を見て森を見ず」状態になる場合が多々あり、それをフォローするのが上司の役目。
上司の役割は、プロジェクト全体を俯瞰してリスクを整理し、「啐啄同時」の対応で部下に全体を意識させつつ、部下を褒め、アドバイスし、時には軌道修正を促し、マルチタスク能力を養う手助けすることが大事だと考えます。
注)「啐啄同時(そったくどうじ)」
「啐」はひなが卵の中から殻をつつく音、「啄」は親鳥が外から殻をつつく音を表します。つまり、ひなが殻を破ろうとする瞬間に親鳥も同時に殻をつついて助けることを意味します。
この言葉は師弟関係や教育における重要なタイミングの一致を示しています。弟子が学ぶ準備が整った瞬間に、師が適切な指導を行うことで、最も効果的な成長や学びが生まれます。つまり、タイミングを見計らって助けることの重要性を説くものです。
・まとめ
私たち(ソリッドコミュニケーション)は、人材育成のプロとして自立型の社員教育をご提案しています。これから先、働き手となる人材は確実に減少していく時代を迎えた今、経営者の皆さまのお役に立てれば幸いです。(※お仕事のご依頼はメールにてお待ちしております。)
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