親切と丁寧は別もの
悪気はなくても、相手のためを思って口にした、ちょっとした言葉が逆効果になることがあります。私もたくさんの生徒さん達を指導してきて痛感しています。本当に、
\ 言葉ひとつで、人は変わる! /
のだと。
しかし、相手のためによかれと思っているからこそ伝えているのに、それが逆効果になるなんて、もったいないですよね。会話はキャッチボールに例えられるように、相手がいて成立するものです。自分が投げたボールを相手が受け取れないのでは、双方向のコミュニケーションが取れません。
ましてや相手が仕事上のお客様なら、なおさら一大事ですよね。良好なコミュニケーションがとれないと、せっかく築いてきた信頼関係まで崩れてしまいますから。もはや、「人見知りだから‥」とか、「会話ベタなんで‥」と言い訳を言ってる場合ではないのですよ。だからこそ、「言葉」について知っておきましょう!
今回は、このようなミスコミュニケーションがおきてしまう要因と対策についてお話しします。最後まで読んでいただけると幸いです。
問1)あなたはどちらのコミュニケーションをとっていますか?
コミュニケーションのとり方には、「主観」と「客観」の2つの傾向があります。
主観でのコミュニケーションは、『自分は何を言いたいのか』に終始します。
客観でのコミュニケーションは、『相手は何を言ってほしいのか』に終始します。
主観でのコミュニケーションをとっていると、自分の言いたいことばかりが主体になってしまいますので、相手の気持ちを慮ることを忘れてしまい結果として地雷を踏んでしまいがちですね。
客観でコミュニケーションをとっていると、相手の望んでいる言葉を掛けるように心掛けますので、必然的にアクティブリスニング(積極的傾聴)となり、相手に良い印象を与えることもでき、多少の失言なら許してもらえるコミュニケーションになるでしょう。
問2)あなたは「主観」と「客観」のどちらのコミュニケーションを好みますか?
基本的に人は自分の話を聞いてくれる人を好みます。そして自分の望んだ言葉を掛けてくれる人が大好きです。ですから、客観的なコミュニケーションをとる人は、他者に好感を与えることができるようになり、多少のことなら免罪となる『徳』を身に付けることができるわけですね。(^^♪
「この人は何を言ってほしいのか?」というクエストに焦点を当てることを意識すると、客観視が養われるので、コミュニケーションに不安がある人は、ぜひチャレンジしてみてください。
とはいえ、どんなに最善を尽くしても他者の地雷を踏んでしまうことはあります。コミュニケーションによる事故は100%防ぐことはできません。
問3)では、どうしたら少しでも防げるようになると思いますか?
コミュニケーションにおいて最も重要なのは、他者の地雷を踏まないことではなく、地雷を踏んでしまった後の対応になります。
事後処理を誤ると、せっかく築いた人間関係もご破産になってしまいますので、ここでこそ誠実な客観的コミュニケーション能力を発揮してください。
まず気を付けなければならないのは、
\ 初動の速さ /
です。言い訳を考えている暇があったら、さっさと失言を認めて謝罪すること。そして相手の望む言葉を間違えないようにしっかりと傾聴に努めて、適切な言葉を差し出すように心掛けてください。
この事後処理が上手くいけば、以前よりも信頼関係は深まるはずです。
まとめ
さて、ここまで3つの問いかけをしました。ご自分と向き合えたあなたは、もうミスコミュニケーションをおこす要因と対策をご理解されたことでしょう。親切心から口にした言葉は、自分がよかれと思った主観なので、相手の受け取り方が違うこともあるのです。一方で丁寧な言葉は客観的であり、相手のことを慮っているので伝わるということです。丁寧すぎて嫌な気持ちになることってありませんものね。(^^)
ぜひ、永続的な信頼関係を築けるコミュニケーションを意識していきましょう!
0コメント