10 October

『星月夜』。ゴッホの代表作のタイトルとしてご存じの方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、星たちが月のように明るく輝く夜を意味します。

私はつい最近まで、この言葉が秋の季語だとは知りませんでした。(恥ずかしながら)

たしかに、秋は晴れた夜が多いものですね。


「日本語にはなんて美しい表現があるのか」と。


早速、夜空を見上げれば…。
月もぼんやり、明るく輝く星はどこへやら。都会の夜空からはこの美しい表現は生まれなかったかもしれません。そんなことを考えながらも、夜空を見上げる「ゆとり」すらなかった自分に、はっとさせられました。


10月のスタートです🍂


日めくりカレンダーのように、月日が猛スピードで過ぎていきますね。今年もあと3か月なのかと焦る気持ちと、まだ3か月あるなと「ゆとり」のある気持ちで過ごすのとでは、同じ時間にも差が出てきます。


人を育てる環境において、「ゆとり」をもって取り組むということは、とても大切です。


「早く戦力になってほしい」「入社して、もう〇か月なんだからこれくらいの仕事は覚えてほしい」と、上司として逸る気持ちはわからなくもありません。

頭の回転が速い上司ほど、部下の手際の悪さや、気づきのなさ、ミスが気になるものです。

「自分だったら、こうするのに」と、無意識のうちに自分の物差しで見てしまうのかもしれません。

そんなときは、「いかん、いかん!相手は人間で、感情の生き物。10人いれば10通りの物差しがある。」と注意信号を出しましょう。


そうです。『急がば回れ』です。


成長の度合いが、他の人より遅れてると感じるのであれば。「焦ってお尻を叩くより、基礎体力を十分つけること」を優先した方が、確実なのです。


ちなみに、「急がば回れ」ということわざに「ゆっくり進む」という意味はありません。

声かけの際は「ゆっくりコツコツ進もう」ではなく、「今は結果を急ぐより、基本的な仕事をスムーズにこなせるよう、見直してね」など。優先順位を具体的に伝えることも、上司の大切な役割ではないでしょうか。


皆さまにとって、10月も実りの多い秋となりますように。


---「星月夜」フィンセント・ファン・ゴッホの絵画 ---

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