責任のとり方

いきなり緊張感のあるタイトルで申し訳ありません。m(_ _)m

しかし、どうしても巷でモヤモヤしている日常の事象を鑑みると、今月はこのテーマについて皆さまと考えてみたいと思いました。そうです、


\\ 責任のとり方 //


私は、子どもと大人の違いを『責任がとれるか or とれないか』だと自負しています。子どもには当然ながら責任はとれませんよね。だからこそ保護者(親=大人)が必要になるわけです。では、大人はどうなのか?特段、保証人なる者を立てているケースを除いては本人(=自分)が、責任を負います。少なくとも、仕事をしている大人であれば、給料という対価を得ているのですから、そこには役職を遂行する責任があるのです。「そんなの当たり前だろ」と頭をよぎった方にお聞きしたいのは、


\\  どのように責任をとっていますか? //


ということです。


この問いかけは、経営者なり管理職、現場の従業員の皆さまに聞いてみたいのです。


さまざまなニュースを見ていると、トップ層の責任のとり方が画一的で、辞任(退任)つまりその役職を退くことで責任を果たした「つもり」でいることに違和感を感じずにはいられません。ヽ(`Д´)ノ


「違う、ちがう♪、そうじゃ、そうじゃなぁーい♫」

(唄:鈴木雅之)


と思いませんか?


今回は、ソリッドコミュニケーションから人材育成の視点でこの問題に取り組んでお話しします。最後まで読んでいただけると幸いです。


【目次】

1.組織としての育成責任

2.適切な評価体制

3.責任のとり方・とらせ方



1.組織としての育成責任


そもそも人材育成とは、問題のある人物を切り捨てることではなく、その人が持てる力を発揮できる場に導くことでもあります。

・支援が必要なら早期に専門家や人事面談を介入させ、困難の種類を見極め、どのような業務に適しているのかを見直す。

・現場が対応困難な状況に陥っているなら、人事に共有し対応方針の再評価を求める。

・産業医、外部キャリア支援などを通じた、本人のメンタル面への支援や再配置の検討など。

◎最終的に適応が見込めない場合は、円満なフェードアウトも視野にいれた選択肢づくり。

といったアプローチを講じることが優先されます。


これらは決して『甘やかし』ではなく、組織としての育成責任とリスクマネジメントの一環です。


2.適切な評価体制


そしてもう1つ大切なことは、部下を管理する評価体制にあります。少数ではありますが、「売り上げが上がらないのはお前のせい」と言った組織としても不適切な評価の仕方があるケースです。やる気はあってもスキルの伴わない社員の成長に、大きなダメージを与えることになり、さらに大きな業務ダメージにもつながるはずです。

この問題は『その人が悪い』で終わらせてはならず、組織として人をどう支え、活かすのかという問いに転換すべきです。

問題を抱える人材に対しては、職場全体がどう責任を分担し、どう線を引き、どこで支援を入れるか?その仕組と覚悟が整っていない限り、同じ問題は別の形で繰り返されるでしょうね。(¯―¯٥)


3.責任のとり方・とらせ方


では、どのような対応が望ましいのか?ここでは、部下を抱える上司(経営者)の方々を対象にお話します。


Question : 「あなたの部下がミスを起こした時、どのように対応しますか?」


  1. 「お前の責任なんだから、お前がなんとかしろ」と、責任転嫁する。
  2. 「だからいつも〇〇の取引先には気をつけろ!って言ってるだろ」と、叱責する。
  3. 「〇〇さんにしては珍しいな。どうしてそうなったのか聞かせてくれ」と、原因を聞く。


その場の状況などもありますが、まずは冷静にその内容を受け止め、感情に流されずに自己反省(ミスを犯した部下)とそれに伴うデメリット理解させることが重要です。部下の成長を考えるのであれば、まずは③の対応が望ましいでしょう。

できれば、部下と共に上司がお手本を示してあげられるとパーフェクトですね。部下はしっかり見習って今後に活かせれば、失敗は成長になります。(^^)

①や②の対応であった場合、部下の精神的ダメージは大きく、「いつも言ってることと違うじゃないか」「自分は役立たずなんだ」などと、自尊心を失うことにもなりかねません。ですから、まずは聴く姿勢を心がけましょう!

そして、あなた自身(上司・経営者)に責任を問われた場合。TVの情報番組でもよく目にしますが、経営者陣が深々と頭を下げて謝罪し、辞任ないし辞職を表明していますよね。でも、それって凄くズルい風習だと思いませんか?

何に対して謝罪し、今後の職務をどのように遂行するのかといった、具体的な方向性をクライアント(お客様)に示してこそ、誠意のある対応だと思うのです。

そこを手放すのであれば、今までの信頼関係は呆気なく崩れるのでしょうね。


8月に入り、猛暑が続いております。精神的なストレスが重く感じるのは、上司も部下も同じです。ヒートアップするより、クールダウンして冷静な判断を見失わないようにしたいものです。


差し当たり、『売り上げが上がらないのはお前のせい』と言った上司の椅子にたっぷりセメダインを垂らしておいてください。笑


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